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RaspberryPi-Picoのデーターシートを読んでみる(1) | ArtifactNoise
皆さんこんにちは、北神です。
とある紹介で、RaspberryPi-Picoを本格的に解析しないかという話が出まして、、少し調べてました。
まぁいろいろあったんです。
そんなこんなで、早速PicoのチップであるRP2040のデーターシートを読んでいきたいと思います。
原典はこちら https://datasheets.raspberrypi.com/rp2040/rp2040-datasheet.pdf
RP2040の主な機能
〇 デュアルARM Cortex-M0+ @ 133MHz
〇 264kBのオンチップSRAMを6つの独立したバンクに搭載
〇 専用QSPIバス経由で最大16MBのオフチップフラッシュメモリをサポート
〇 DMAコントローラ
〇 完全に接続されたAHBクロスバー
〇 インターポレーターおよび整数分周器ペリフェラル
〇 コア電圧を生成するプログラマブルなLDOを内蔵
〇 USBおよびコアクロックを生成する2つのオンチップPLL
〇 30本のGPIOピン(うち4本はアナログ入力として使用可能
RP2040の主な構成
RP2040は、専用のSPI(DSI,QSPI)を持つ外部メモリから直接コードを実行する事が出来ます。
外部にSPIメモリを使用することにより、メモリメーカを選択する事が出来、安価に構成する事出来ます。
デバックはSWDを用いて行います。
内蔵SRAMには、コードもしくはデータを格納できます。264kBの単一領域としてアドレス指定出来ますが、物理的には6つのバンクに分割されています。
DMAバスマスターは、直接駆動することも出来、様々なロジック機能から駆動する事も可能です。
SPI,I2C,UARTは、固定機能の為の専用ブロックです。
PHYを内蔵したUSBコントローラを使用して、USBのホスト及びデバイスとして接続ができます。
2つのPLLがあり、USBまたはADC様に48MHzと、最大133MHzのクロックを生成できます。
RP2040の主なPIN機能
ピンについては、以下の表を参考にします
GPIOx | 汎用デジタル入出力端子です |
ADCy | アナログ・デジタル・コンバータ機能を備えた汎用デジタル入出力端子です |
QSPIx | SPIメモリを接続する端子です |
USB_DM and USB_DP | USB1.1コントローラに接続します。フルスピードデバイス、とホストに対応 |
XIN and XOUT | 水晶を接続します。USBブートローダには12MHzが必要です |
RUN | リセット端子です。LOWでリセットします。外部リセットが不要な場合はIOVDDに接続する事が出来ます |
SWCLK and SWDIO | プロセッサーへのデバックアクセスを行う為の端子です |
TESTEN | 工場出荷時のテストモード端子。GNDに接続してください。 |
GND | グランドに接続してください |
IOVDD | デジタルGPIO用電源、公称電圧1.8 V~3.3 V |
USB_VDD | 内蔵USBフルスピードPHY用電源、公称電圧3.3V |
ADC_AVDD | アナログ・デジタル・コンバータ用電源、公称電圧3.3V |
VREG_VIN | 内蔵コア電圧レギュレータ用電源入力、公称電圧1.8 V~3.3 V |
VREG_VOUT | 内蔵コア電圧レギュレータ用電源出力、公称電圧1.1V、最大電流100mA |
DVDD | 公称電圧1.1Vのデジタルコア電源。VREG_VOUTや他のボードレベルの電源に接続することができます。 |
一旦、ここまでにします。
また次回、資料を読み解いていきたいと思います。
それでは!
北神